納竿の儀in北海道


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待ちに待ったチーポテ!の「納竿の儀in北海道」(反省会)を2泊3日、11月14日(日)〜16日(火)の行程で
華々しく実施された。
真面目に今年の鮎釣りに対する反省をしようと思い・・・・(本当だべか?)






【第1日目】 11月14日(日)

新千歳空港吟papa・mamaさん、アブラビレさん、ヨースケさんの4人で、花巻空港から到着する支障とゆみさん
を迎えに行く。

              

あれ〜?14:05着JAL2830便は定刻で到着している筈。二人はなかなか姿を現さない。
支障は抜きん出て背が高いので見逃すはずはない。
アブラビレさんは、まだ面識が無いのに一生懸命、到着ゲートから出てくる人にチェックを入れている。
「もしかしたらさぁ〜、支障は人相が悪いから花巻空港で捕捉されて乗れなかったんじゃねぇ〜か?」
「ん、そうかもな〜!」・・・誰も否定しないのだ。

「あっ、あれじゃない、あのデッカイ人?」一番最初に見つけたのはアブラビレさんだ。
「良かった。捕捉されずに無事搭乗出来たんだ。」
ゆみさんが手を振っている。こちらからも振り返す(ホッカムリはしていない)。

 

挨拶を交わし、記念撮影(トイレに寄ってきたので遅くなったとのこと・・・捕捉の話は口にしない)。
支障はsu-sanが花巻空港で「ヤァ何処行くの偶然だね。」と言うのを、諦めきれずに期待していた。

それでは、白老(ポロトコタン)に立ち寄りながら登別温泉に向いましょう。



白老 ポロトコタンアイヌ文化伝承の里

アイヌ民族に関する、衣食住や信仰・生活様式などの資料が展示されているアイヌ民族博物館に入った時は夕暮れ
が迫っていた。

                 

まずは、ポロトコタンの入り口に立てられたコタンコロクルの像(H16m)の前で、はいポーズ!
急ぎ足の見学をせねば。

ゆみさんはヒグマの檻に釘付けになっている。(衝撃的印象が残ったみいだ)
その後、アイヌ犬をみて「うわ〜、キタキツネ!」だって???

アイヌの民族衣装ルウンペ(アイヌ刺繍がしてある着物)を見た支障が「背中に「呑」と、刺繍を入れて鮎を釣ったら格
好い〜いんじゃねぇか?」と言う。「うん!い〜いね、い〜ね、格好い〜いね。」誰からも異論は出ない。
アイヌ刺繍が気に入ったヨースケさんは、欲しくなり値札を見た。20万円だって!・・・やめた!
ゆみさんは、アイヌ刺繍のバンダナを買おうかと暫く悩んでいた。

吟mamaさんが1本3,000円也の襟巻きを2本で2,000円に値切って買ってきた。スゴイ人だ!
そう言えばさっきも、新千歳空港の売店で3,000円だかの髪留めを1,000円で買ってきたって言ってっけ。
すばらしい特技の持ち主である。(お土産屋さんにとっては天敵だね!)
何か面白い土産があったらお願いしてみよ〜っと。

ゆみさんは車窓から見えるクマザサの群生が大いにお気に召した様子だ。岩手の人には、けっして珍しくはないと思う
のだが・・・??
また、店先に並べてある大きなキャベツを見ては感嘆の声を上げ、ダイコンの値段を見ては「うわ〜、安い。い〜いね
ぇ〜、い〜いねぇ〜!」「車で来てたら、お土産にドッサリ買っていけるのにぃ〜!」と、悔しがることしきりである。
観光に来ていることをすっかり忘れ、産直ツアーを趣味に持つ主婦を前面的に押し出してくる。



登別温泉 「花鐘邸はなや」


ジャーン、今夜は会席料理なのだ!
北海道の味覚を力いっぱい堪能するのよ!
吟papaさんが料理を吟味をし、尚且つ、おもてなしの評判がすこぶる良い宿を予約してくれたのだ。

建物の中に入ると、ケバケバしたところが無く落ち着いた感じで趣味が良い
こうゆ〜のは好きだね。仲居さんもしっかり教育されおりなおさら感じが良い。

部屋に案内され夕食のまでの間、抹茶が出てきた。付菓子は草だんごと漬物だ。ん〜、おもてなしの心だね!

吟mamaさんが持参してきたヤマメのマリネ風とヤマゴボウをテーブルの上に出す。
「ねえねえ、美味しいから食べてみて!」、「はいはい、これが噂のヤマメのマリネ風ね!」


 

一同揃って「うめぇ〜!」「これは旨いもんだ!」・・・しかし、これから懐石料理が待っているのだ。もう少し食べたいの
を我慢・我慢!(でも、シッカリお代わりはしました。)

 

                

ひと風呂浴びて、いよいよお待ちかね本日のメーンイベントお食事タイムです!
会食のお部屋に移動します。

     

食前酒の梅酒を掲げ!「では、乾〜杯!おつかれさまぁ〜!」

「とりあえず、生ビールですね。」、ゆみさんはダイエットコーラ!ヨースケさんはトマトジュース!

     

なんだかわからないけど、美味しいお料理が次から次へと出てきます。
すごく手の込んだきれいな料理が・・・!

由美さんは支障の分のボタンエビ(北海道でも珍しいほど大きいものだ)までたいらげます。

         

宴もたけなわ、訳がわからない無責任どーでもいいハチャメチャお話友の会(誰も反省などしていない!)で盛り上が
ります。
下ネタは出てこない。みんな自分勝手だけど紳士的なのだ!
支障、吟papaさんの技術論!・・・結局、なんでもあり。どーでもいい〜ってことね。

アブラビレさんが朱太川で撮った写真をテレビに繋いでご披露をすることに・・・・?
あれぇ〜?アブラビレさんの奥方と娘さんの写真しか出てこない。(これまた、娘さんもアブラビレさんにそっくりなんだ
わ。)
肝心の朱太川釣行の写真が映らない?「間違いなくフォルダに入れてきたんだけどなぁ〜」
・・・あーでもない、こうでもない。結局、見ることは出来なかった

ゆみさん、しっかり撮ってね!

            

次から次と出てくるお料理に、全員満腹状態!もうダメ。ぐるじぃ〜!

それでは、お部屋に戻りお話友の会の続きをやりましょう・・・・・・・・。

部屋に移動し、またもや訳がわからない無責任どーでもいいハチャメチャお話友の会で盛り上がり。
ゆみさんと吟mamaさんがお風呂に・・・・・。
「お風呂に入ってくるね。」と言うゆみさんに「ああ〜、風呂でも棺桶にでも入ってこい。」と支障の一言!

やがて、しみじみ話をしていた支障がダウン。
「それでは、我々も風呂に入って寝ましょうか。」・・・・・それぞれの自室に戻って就寝はAM1時






【第2日目】 11月15日(月)

翌朝、仕事があるアブラビレさんは5時に起床!札幌の職場に出勤です。・・・エライ!
同室だったヨースケさんは、アブラビレさんがシッカリ起きて出発して行ったことを全く気付きませんでした。

朝食も美味しいおかずが沢山並んでいます。
「夕食はこの朝食くらいの量で丁度いい〜よね。」・・・昨夜は食べ過ぎだ!

             

さて、排泄を済ませ9時30分宿を出発です。
硫黄分の強い湯に浸かってきたので、心なしか車の中が硫黄臭い!



本日の行程は、室蘭の地球岬〜白鳥大橋〜昭和新山〜有珠山〜洞爺湖〜ニセコ〜中山峠〜定山渓温泉(泊)
なのだ。

宿を出てすぐ、チョットした渓谷がある。紅葉のシーズンは絶景を思慮されるが、残念ながら弱い雨が降っている。

 

新登別大橋をバックに記念撮影!
「ゆみさん、はいポーズ!」、「出っ歯に撮らないでよ。」、「はいはい!」

左手に太平洋を望み、室蘭市内に車を走らせる。
この辺の海岸はサケのぶっ込み釣りで混み合うところだ。

国道36号線から左に逸れ道道919号線に入る。
右手には重化学工業港湾都市とし発展してきた室蘭市街。新日鉄や日本製鋼所の大きな工場が見えてくる。街の中
心部が工業地帯で昔の栄華が偲ばれる。

鳴り砂海岸イタンキ浜を通り過ぎ、上り坂を上って行くにつれ太平洋の大海原が目に飛び込んでくる。
ゆみさんは、三陸の狭い入り江だらけの海とは違うと、感嘆の声(スゴイ、スゴイの連発!)を発してる。
眼下の左側に見えるのがくじら半島だ!

 
「大丈夫だべか・・・?ちゃんと、撮れるのか。」

クネクネと曲がりくねった地球岬観光道路を上り詰めて行くと右手側の視界が開け、室蘭市街が一望出来る所に来
た。
その市街地を一望出来る一等地に瀟洒な家がある。それが吟papaさんの家なのよ。広い家だ!
たいしたもんだ!やっぱ、お金持ちの家は高台にあるって昔から相場が決まっているんだよなぁ〜!

                

更に、地球岬観光道路をクネクネと登って行く。
前方に日鋼記念病院のレンガ色の建物が見えた。

ほぼ上りきった所が室蘭八景のひとつトッカリショだ。左手にロウソク岩、その奥に室蘭市街が見える。
左手にあるトッカリショ岬から地球岬までの一帯は、100mくらいの直立した断崖が連なる。地球岬の手前にあるの
が、朝日が映えると金色に輝く金屏風があり、室蘭八景のひとつになっている。
(銀屏風というのもあるとのこと)

              

「絶景じゃ!絶景じゃ!」
 

支障も少しずつ観光モードに入ってきた。
「なるべく若く撮ってねっ!」 ん〜、今のカメラは性能がいい〜からなぁ〜?(無理だべ)

     

更に進むと、「北海道の自然100選」の第1位に選ばれた絶景地地球岬である!
180度、どこを見ても絶景なんだわ!これが日本の正しい観光地の姿だね。
駐車場の売店では地球岬名物「毒まんじゅう」が売られてる。

             


    

このあたりも100m前後の断崖絶壁が連なり、良く晴れた日には遠く恵山岬や駒ケ岳、下北半島も眺望できるんだっ
て。
断崖が約13km程続くこの地域は、渡り鳥のルート上にあり、その渡り鳥を狙ったハヤブサの営巣地としても知られて
いる。
そのハヤブサが目前で営業用?ホバリングを見せてくれる。

 

ただ、この岬は非常に風が強い。おまけに小雨が降っていて寒い!
韓国からの観光客も結構来てるんだわ。

室蘭市は「住みたくない日本の町」第2位に選ばれた?ものの、同じ市内の地球岬は「北海道の自然100選」第一
になっているんだもんね。
まさに、表裏一体、ジキルとハイド、ギャップの激しい街なんでないかい!
   

はい、次は測量山に登りましょう。

「ありゃ〜、道を間違えたのかな?測量山の入り口を通り越したよ。」「まっ、いい〜か。測量山はパスして大黒島を見
に行きましょう。」


絵鞆半島の突端にある絵鞆岬から海上約1km先、室蘭港の入り口に浮かぶ小さな島が大黒島です。
この大黒島は黒百合が咲く島として有名である。
また晴れた日は、この絵鞆岬から内浦湾(噴火湾)を中心として昭和新山や有珠山、羊蹄山などが眺望できるそうで
す。

あっ、そーか。こっち側は地球岬と反対側だから、太平洋じゃなく内浦湾なんだ!グルグル廻っているうちに方向感覚
がわからなくなってしまった。

 

室蘭港の入り口には、美しい白鳥大橋が見えます。
この白鳥大橋は、夜間2基の風車の発電力だけでライトアップとイルミネェーションを点灯し、スワンホワイトの光を放
つんだって・・・夜になればすごいきれいなんだろうな〜!
「白鳥大橋って言う名前じやなく、ベイブリッジとかの方がカッコイイ良かったのに?」、「いやいや、ベイブリッジだなん
てかえって恥ずかしいべさ。」、「青森のベイブリッジって笑えるべさ。津軽弁を使っていてベイブリッジはねぇ〜べ!」、
「ここは白鳥大橋でいい〜べ!」


「うわ〜、寒い!寒い!次行きましょう。」、「トイレは大丈夫かい?」
・・・では、あの白鳥大橋を渡って洞爺湖方面に向います。

 



道央自動車道有珠山SAで一休み。

ここは内浦湾や伊達の街が見下ろせ、有珠山、昭和新山も望める眺めの良いSAなのだ。
伊達市は北海道の湘南と言われるだけあって暖かい。さきほどまでの寒さが嘘のようだ。

 

「いや〜、ここはあったけぇ〜な〜!」、「んだ。ポカポカだよ!」、「いい〜ね、いい〜ね!」
ゆみさんは、写真を撮ってもらいながら「有珠山SA」の看板が入ってないってグズグズ言ってたっけなっ!

     



このあと、伊達市内のお蕎麦屋さんで昼食。
特大盛ざるなんて食べたもんだから・・・夜の会食まで食べ過ぎが尾を引いてしまったのよ。
(健康の為、食べ過ぎに注意しませう。)



満腹状態のまま、昭和新山へ!

昭和19年6月、麦畑から噴煙が上がり、2年にわたる火山活動で海抜407mに生成したのだ。
学術的にも大変貴重な山として、国の特別天然記念物に指定されている。
駐車場の傍らには、有珠山昭和活動を観測し、多くの観測スケッチを残し観測資料「ミマツダイヤグラム」を作った「
松正夫」の銅像が建っている。

 

山頂付近の溶岩ドームからモウモウと吹き上げる水蒸気が大地の鼓動を感じさせ凄いのよ!
本州ではこんな山見たことねぇ〜もの。ヨースケさんはすっかり観光モードに入ってしまったわい!
生きた山がこんな近くで見られるんだよ!・・・何回も言うけど「ス・ゴ・イ・!

           

ゆみさんは写真を撮りまくっています。
・・・「へっへっへぇ〜!ケーブルカーも一緒に写したもんねぇ〜。」って、すごく喜んでたね。

 



さて、次に行った所が事件現場・・・有珠山西山火口群!

2000年3月31日、有珠山西側山麓からの噴火によって形成された火口群である。
これらの噴火口は国道230号線と町道泉公園線が併走し、一般住宅が点在していたところに、地殻変動が起こり国道
が80m隆起して出来た新山なのだ。

北口に車を停め、管理ゲートを潜り見学道(木道)を、もうもうと水蒸気を噴出している火口群に向って登って行く。
現在も国道上に誕生した沼や激しく傾いたままの建物、折れ曲がった電柱、アスファルト舗装がめくれ上がったり地割
れしたままの状態で残っており、壮絶な光景である。
噴火当時の惨状が修復されずにそのままの状態で残っているんだわ。
沼の中にはひしゃげた乗用車がそのままだし、道路標識や店の看板もそのままの状態なのよ。
アスファルト道路の脇には直径4〜50cmの穴が開いていて、熱い水蒸気が噴出している。いやいや、たまげた!

「わぁ〜すっご〜い!見てみて、きれいな景色!」なんていうヤワな観光地とは違う。現実の災害現場なのだから迫力
が違うのよ!
噴火口の周りに生活観が漂っているんだもの・・・・!
約7〜800mで西山第一展望台に到着する。

    

更に、300m程進んで行くと西山第二展望台。
この辺まで来たら、あのモノグサな支障が「スゴイな〜!」を連発し、足取りも軽くどんどん先に進んで行く。
完全に現場視察モード突入!・・・あの支障がだよ!(何か不吉な予感!が過ぎる。)

 

それより先200mくらいで西山第三展望台なのだ。
どの展望台からも水蒸気を噴出して迫力のある噴火口が見える。全部で大小30もの数である。
南斜面には、あの有名銘菓「わかさいも」の工場が潰れて焼け爛れた状態のまま残っている。
彼方には虻田町の街や内浦湾が望める。

 

西山第三展望台で写真を撮り終えた頃、内浦湾の方から真っ黒い雨雲が向って来るのが見えた。

【ここから暫く、写真を撮る余裕なんぞはなかった・・・悪しからず!】

ポツッ!ポツッ!と来たなと思った瞬間、ドワーッ!ザーッ!・・・・「ありゃ〜!」
「いででで・・・!」吹き付ける雨と砂塵で顔が痛い!「逃げろ〜!」・・・! 
手摺のロープにつかまっていないと吹き飛ばされる。
山頂である、避難場所など何処にもない。北口の駐車場まで約1.3kmもある。
手摺のロープにつかまりながら、ほうほうの体で避難する。

全身ズブ濡れ、コールテンのズボンが重い!パンツまでびしょ濡れで、素肌を雨が伝わり落ちて行くのが分かる。
素肌を伝わった雨が靴の中に溜まる。もう〜、むちゃくちゃ寒いのよ!
おおっ!管理ゲートの近くまで下って来たら雷が鳴った。

やっとの思いで車に辿り着いた時、雨は小降りなってやんの。なしてや、バーロー!
やっぱり、支障が現場視察モードに突入した時、ど〜も不吉な予感がしたんだよなぁ〜!

重いズボンを脱ぎ絞った。大量の水がジャ〜〜〜!だよ。
女性陣はシッカリ着替えを持ってきているので、トイレで着替えを済ます。快適な顔をしてる。
男どもは勿論着替えなんて気の利いた物など持っていない。
仕方がない、パンツ姿のまま定山渓温泉まで行くべさ・・・・!


車中・・・ゆみさんの大笑いが治まらない。すっかりツボに嵌ってしまった!

この後の詳細は、ゆみさんの雑記帳「パンツ1号・2号事件!」を参照願うことで割愛させていただくことにします。


羊蹄山を時計回りに一周して定山渓に向うコースを選ぶ。
下半身をスースーさせたまま、洞爺湖を右手に眺め留寿都村、真狩村を通りニセコ町を目指す。
湖面の真ん中に浮かぶ中島は生憎の雨で霞んでいてボンヤリとしか見えない。
(ゆみさんの笑いはまだ止らない!)

真狩村だ。確か、歌を歌う細川たかしの像がある筈なのだが・・・この格好だ。車から降りられないべさ。
完全にミーハーな観光モードに入っているのにザムネンだ!

真狩村で左折し、右手にド〜ンと聳える羊蹄山(蝦夷富士)を眺めながらドライブする筈だったのだが・・・この悪天候で
羊蹄山のカケラも見えない。

ニセコ町に入り左折し国道5号線を北上し、すぐの所にある、道の駅「ニセコビュープラザ」に入る。
オヤジどもは車から降りられない。
どうしようか迷っていたゆみさんだが、産直の誘惑には勝てない。ひとりで産直を覗きに行く。
程なくして、「北上では買い占められて売っていなかったのが売ってた、売ってた。」と言い訳をしつつ、酢大豆用の
を抱えて嬉しそうに戻ってきた。やっぱり、ゆみさんは三択いや、産直の女王だ!

この辺の景色は、国立公園「羊蹄山」と国定公園「ニセコアンヌプリ」の山岳に囲まれており波状傾斜の丘陵盆地でジ
ャガイモ畑やアスパラ畑が広がっている。
ゆみさんは「広〜い、広〜い北海道らしいね!」と感嘆していたが、そんなに広くはない。道東や空知はもっともっと広く
て、遥か彼方の地平線まで畑!それ以外なんにもなのだ。これが、北海道の正しい畑の姿だ、マイッタか〜!というの
を見せてあげたい。

国道5号線を更に北上し、倶知安の町で右折し国道276号線を京極町へ向う。
このあたりに来ても、羊蹄山の姿は全く見えない。美しい姿の山なのに、非常に残念である。
(ゆみさん。まだ笑ってるってが!)

京極町の「ふきだし公園」に立ち寄る。
この公園内にある「羊蹄の噴出し湧水」は1日の水量が約8万トン(30万人分の使用量が賄える量)で、年間を通して
6.5℃前後の水温が保たれているおいしい水(軟水)なのである。
ヨースケさんは尻別川のニジマスを釣りに来た時、2〜3度この公園の駐車場で着替えたり、昼食を食べた事があるが
噴出し湧水を一度も見たことがないのだ。
観光ミーハーモードの今日こそ見たいのだが・・・・この格好だべさ!
したらば、吟papaさんが、さっと座布団をヨースケさんに突き出し「座布団2枚で前後を隠して、行ってきたら?」だっ
て!
ばかこけ!かえって目立つべさ。オレにだって恥じらいってもんがあるもや!
今度は、吟mamaさんも大笑いモード!

結局、ゆみさん一人が傘をさして見に行った。支障は全く行く気がない。観光モードは覚めてしまったみたいで、いつも
の支障になっていた。
「すごい量の水が噴き出てた!水飲み場がずら〜っと並んでいて、すごく美味しい水だったよ!」と、喜んで帰って来
た。
ヨースケさんも、今度釣りに来た時は(ズボンを履いて)絶対湧水を飲みに行ってみるべ。

喜茂別町で左折し国道230号線(中山国道)に入り、給油を済ます。
わざわざ羊蹄山を一周して来たのに、悪天候のため最後まで、あの雄大な姿を見ることは出来きなかった。

給油の状況は、ゆみさんの雑記帳「パンツ1号・2号事件!」を参照願うことで割愛させていただくことにします。

喜茂別町から中山峠を通り定山渓温泉までは40km程だから、3〜40分位で今宵の宿に到着する。
いくら車内に除湿暖房を掛けているとはいえ、体の髄まで冷えきってしまっているし、何となく湿気っぽくて気持ちが悪い
のだ。
温泉が苦手なヨースケさんでさえも、早く温泉に浸かって温まりたいと思ったのだ。
ゆみさんは、まだ思い出し思い出し大笑いをしている!(ワライダケでも食ったんだべか?)



あたりが薄暗くなってきた頃、やっと定山渓温泉「ぬくもりの宿ふる川」に到着したのだ!
パンツ1号・2号」になってからの時間がえらい長く感じられた。
そ〜いえば、ズボンを脱いでから一枚も写真を撮っていないことに気付いた。(いくら動揺していたとはいえ、不覚だっ
た!)
ここ定山渓温泉は豊平川の上流に位置し、札幌市に近い地の利を得て奥座敷として発展した温泉街なのだ。
そして、温泉街のいたるところにユニークな河童の像がある。(なしてだ?カッパ淵でもあるんだべか?)


番頭さんがお出迎えしてくれる「いらっしゃいませ〜!」。
この情けない姿を曝け出し、必死になって言い訳をしながら?堂々と宿の玄関先でグッショリ濡れてズシリと重いズボン
をひと絞りして履いた。
「おお〜!冷てぇ〜!」「気持ちわりぃ〜!」

         

宿の中は民芸調に調度されており、昔懐かしい民芸品と野花が飾ってある。

そして、漆喰の壁にはやさしい言葉で心に響く「相田みつを」の作品がギャラリー風に飾ってある。
オラ〜好きだねぇ〜相田みつをが!心に沁みるし、あのヘタウマ字も味があるのだ!


会食まではゆっくり時間がある。
部屋に通されると、この宿「ふる川」では昆布茶(椎茸と唐辛子がはいったもの)と名物ぬくもり饅頭が出て来た。
「うう〜っ、このお茶は辛いし、マズイ!」「ダメだわ口に合わない。」

ずぶ濡れになっているズボンやシャツ、上着をハンガーに掛け部屋の鴨居と天井の暖房用吹き出し口に吊るす。
天井の暖房用吹き出し口は高くて届かない。ここはひとつ、背の高い支障の出番だ!
誰かが、どっさり吊り下げられている衣服を見て「ブティックみたいだ!」と言ったら、支障が「古着屋だべや!」だって。
いずれにしろ、部屋は恐ろしい光景なのだ。 ・・・まっ、明日までには暖房で乾くべ!

んでは、ゆっくりお風呂の入ってきませう・・・・・・!

       

まずは、ゆっくり温泉に浸かりシッカリ温まる。
ここ定山渓温泉の湯は、硫黄分が強く乳白色の登別温泉の湯と違い透明でサラッとしている。
個人的には、硫黄分が強いのは苦手なのでこちらの湯の方が好きである。

十分に温まったところで、洗髪をする。砂塵混じりの雨の洗礼を受けたので洗い桶の中にザラザラした砂が残る。
とにかく、これでサッパリしたのだ。


んでは、お待ちかねの会食です!
仲居さんが前菜を運んでくる。「お料理は時間を見計らって少しづつ運んできます。どうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さい。」
若いけれど、一生懸命働く感じの良い仲居さんだ。

早速、乾杯の儀を執り行ない前菜に舌鼓を打つ・・・・「うめぇ〜〜!
昨日の宿より、こっちの方が料理は旨いな!
やがて、色々な料理が次々運ばれてくる。どの料理もご多分に洩れず旨いんだわ!
やっぱり、吟papaさんが吟味をして選んでくれた宿である。板長さんの腕が良い!
昨日の宿「花鐘邸はなや」も二重丸だったが、ここ「ぬくもりの宿ふる川」も二重丸だよ!

       

ジャ〜〜ン!・・・「おおっ〜!」
「ハッカク」の登場です。「これが、噂のハッカクの刺身かい。」「へぇ〜、変わってるね!」
「顔がワニで背鰭は鳥だよ!」・・・すかさず、写真をバチバチ!
こりゃぁ〜まるで、北海道特選旨いものグルメ特集記事の取材だね!

 

どれどれ、身がコリコリしていて今までに食べた事のない味だ!「フムフム・・・!」

続いて登場したのが、「ハッカクの味噌焼き」だ!

      

どれどれ・・・「うめぇ〜〜!」
オレ的には、味噌焼きの方が断然旨い!花丸どぇ〜す!

このあとも、次々料理が運ばれてくる。旨いことは旨いのだが、ヤバイことに腹がいっぱいになってきている。

ゆみさんはダイエットコーラを買いに行く。
何故か最近はダイエットコーラに凝っているらしい。あんなに痩せていてもダイエットかい?(オバサンの心は解らな
い!)

・・・・・外はしんしんと雪が降っており、もう真っ白になっている。

昨夜と同じように料理に舌鼓を打ちながら、訳がわからない無責任どーでもいいハチャメチャお話友の会(今夜も反省
などしていない!)で盛り上がりってる。

     

特に印象に残って笑ったのが、吟mamaさんが目撃した「葦際シャカシャカ短竿釣法」である。
この釣り方は、1m位の短い竿を持ったオヤジが葦際をこの竿でシャカシャカと突付きまわしヤマメを釣る釣り方で、見
ていたら、これがまた結構釣るのだそ〜だ。
何のために葦際を突付きまわすのか?隠れているヤマメを追い出すためかな〜?
その後、たった1mの竿で釣るんだよ!1mの竿で!?しかもバンバン釣れるんだって???・・・なしてや?
ヨースケさんがやっている零釣法は何なんだべ?・・・訳がわからなくなって、お話友の会はますます盛り上がる。

吟mamaさんの川にドボ〜ンと落ちた話も面白かった!

おお〜!今度は「カジカ汁」が出て来たよ。
これも、吟papaさんが「ハッカク」と合わせて予め注文してくれていたものだ!
だが、カジカには色々種類があるようで・・・これは「ナベ壊し」じゃない?!
支障やヨースケさんは何だか判りません???・・・・・旨いよ!
ヨースケさんがカジカ汁に入っていたニンジンを旨いと言ったら、吟papaさんは「ほれ食え!ほれ食え!」と、ヨースケさ
んの丼にニンジンをポンポン入れてよこす。・・・オレは馬か?
しかし、この段階まできた時にはかなり満腹状態になっており、もう苦しいのよ。

この後も、地鶏の味噌焼きやツクネ汁などがでてきたのだが・・・・ゴメンナサイ!
けっして、不味いから残したのではありませぬ。腹いっぱいで、腹いっぱいで食べたいけれど、もう食べられないのよ。

     

・・・板長さん本当にゴメンなさい!大変美味しかったです。

この二日間の会食で自分の味覚が幼稚だったということを痛感いたしました。
果物やお菓子、ケ−キ類の旨い、不味いは得意なんだけど、ダシの良し悪しや海産物等の微妙な味(大人の味覚)は
全く気にしていなかったもの。
だって、好きな食べ物はパンケンタッキーフライドチキンポテトサラダカツ丼かりんとうそれからでん六豆み
たいな豆菓子だよ!・・・まるでオコチャマだべさ!
吟papaさんなんかは大人だね!話には聞いてたけれど超味グルメだよ!

吟papaさんの談話・・・「ここふる川のお料理は大したもんだった!安い材料を上手に入れて美味しく作っていた。オラ
的には、一番最初のクラゲと何だかのサワークリーム掛け。お刺身とクラゲを甘めのサワークリームで纒めてあるのは
びっくりの美味しさでした!」

・・・お酒は二晩で約3升も飲んでいた。

11時も過ぎたことだし、そろそろお風呂に入って寝る準備をしますか。


露天風呂はキツかった。
外の気温は氷点下、雪はビュービュー降っている。
お湯に首まで浸かっていても上半身が寒い!頭はあまりの寒さでシビレてくる!
ダメだ!1分と持たなかった。すぐ、内風呂に避難する・・・「あったけぇ〜、極楽・極楽じゃ〜!」



・・・・・ZZZZZ! ZZZZZ! ZZZZZ! ZZZZZ!






【第3日目】 11月16日(火)

朝デス!

ゆみさんが写真を撮りに・・・?!
    

おおっ〜!けっこう積もったねぇ〜!
      



ここの朝食はバイキングです。

吟papa家では朝食に力を入れているので、吟papa・mamaさんはシッカリ朝食を食べます。
吟papaはこの後、すかさずモヨオシテキタみたいでマンガ本を2冊持って、厠へ・・・・どっさり出たかい!

      

支障とヨースケさんはサラッと軽く・・・!
ゆみさんは目に付いたおかずを手当たり次第に持ってきたようだが本当に食べられんのかや?(この欲たかり!
「あいや〜、こんなに持ってきてしまって、あたし食べられっかや〜?」・・・結局支障に手伝ってもらった。そして「オレン
ジジュースまで持ってこなくて良かった。」だって!・・・あたりまえだ!

ゆみさんは今回の旅行で体重が3kgも増えていた。・・・ダイエットコーラの効果はない!

    

オレたちの部屋を担当していたあの若い仲居さんは、この朝食バイキングでも座布団を運んだり後片付けをしたりと忙
しそうに一生懸命働いている。
早朝から深夜まで、よく働く。頑張り屋さんだね、大したもんだ!



   

今日も、排泄を済ませ9時30分に出発です。

そして、あの若い仲居さんは、この雪が降る中を外に出て我々一行を見送ってくれるのだ!
ゆみさんが見かねて「寒いからもういい〜ですよ。風邪をひくから中に入ってて下さい。」と言ったら「もう、ひいてます。
でも大丈夫です。」と笑顔を返してよこす。
いや〜若いのに、本当にいい〜子だね!・・・どうもお世話になりました







帰りの飛行機は13:50発だよね。
それでは、中山峠〜支笏湖〜千歳のコースで空港に向います!

雪がバンバン降っている。温泉街はロードヒーティングが入っているので路面には雪が無いのだが、国道230号線(定
山渓国道)に出た途端、圧雪だ!
吟papaさん運転のオデッセイは圧雪路面をバンバン飛ばして、曲がりくねった中山峠を登って行く・・・・!

中山峠の山頂にある道の駅「望洋中山」に立ち寄る。
ここは羊蹄山が見える絶好のポイントにあり、天気のいい日には山頂の残雪と青空のコントラストが素晴らしいほど美
しく見える筈だったが・・・雪でなにも見えやしない!
誰かがイチオシ名物「あげいも」を買ってきた。
ヨースケさんもご相伴にあずかる。ジャガイモにから揚げの油が適度に滲みこんでいるのが微妙に旨いのだ。
何て言うか・・・固めの丸いコロッケをダンゴの要領で3ケ串に刺した感じかな?

     

喜茂別町で左折し国道276号(尻別国道)を大滝村方面に向う。

大滝村から支笏湖までは圧雪路面の下り坂が続く。途中、RV車が路外に逸脱し横転していた。
長〜い滝笛トンネルを過ぎるときついカーブが連続する。
美笛トンネルを抜けると左手に支笏湖が見える筈なのだが・・・これまた降雪で視界が悪く見えない。
天気が良ければ、対岸に聳える恵庭岳が支笏湖の湖面に映えて美しい景色なのだが、何も見えなくて非常に残念で
ある。

支笏湖の東端の丸山から道道16号線(支笏湖公園線)を千歳市内方面に快適に車を走らせる。
この辺まで来ると、路面の雪は殆どなくなり両脇のカラマツ林に少し残っている程度である。
カラマツ林を抜けた頃には、路面は乾燥し周りには雪のカケラもない!

千歳川に架かる鳥柵舞橋を渡ると千歳の市街地に入る。支笏湖公園線の右側がヨースケさん達が暇つぶしをしている
釣り場である。
チラッとポイントを覗いてみる。「へぇ〜、河原がないんだ。」「水もきれいだね。」「いいところだ。」、「でもね、河原がな
いから立ち込みの釣りになるんだけど、えらい押しが強いのよ。」・・・やはり支障とゆみさんは川を見ると、目が生き生
きと輝くのだ。

      


新千歳空港の駐車場に着きました。さすがに平日だから空いているんだわ。

昼食は何を食べましょう?・・・ん〜、ラーメンがいい〜ね。はい!はい!
空港のターミナルビルには北海道の代表的なラーメン店を集めた「北海道ラーメン道場」がある。
札幌「味の時計台」、函館「麺厨房あじさい」、旭川「特一番」、札幌「らー麺ばり屋」、十勝「開高」、苫小牧「王華」の
6店舗が軒を連ねている。
その中の「らー麺ばり屋」に入り、特製とんこつ醤油ラーメン(味付玉子と大きな海苔がトッピングされている)を注文
する。吟papaさんだけが塩野菜ラーメン
ゆみさんは「この醤油のスープ、最初は変わった味がすると思ったけども、だんだん美味しくなってくるね!」と、感想を
述べていたが・・・変わった味というのはとんこつ味です。

ラーメンの後はお土産屋さんです。
ここでは、俄然女性陣の独壇場になります。
いや〜、ゆみさん。あれもこれもと、そんなに買うってが!・・・「あっそ〜だ、孫にも買っていかないと」って!

     

吟mamaさんから「ゼッタイに美味いから食べてみて!」と千歳市の和洋菓子店「もりもと」のトマトプリン(チョット想像
出来ないけれども、これが美味いんだわ。ほんのり甘くて、スッキリすっぱいトマトの香りがするプリン)とハスカップジ
ュエリー(薄焼きクッキーにハスカップジャムをサンドしてチョコで縁取りしてあるお菓子)を買って貰ったのよ。
・・・いやぁ〜本当に美味かった!
一般的には北海道のお土産って言うとポピラーな白い恋人、マルセイバターサンド、六花亭チョコレート、わかさいもと
相場が決まっているが、なんもなんも、これからお土産を買うならゼッタイにもりもとを推薦します!・・・いっぺん食べて
みろ。キッパリ!



なんだかんだと訳の分からないままの弥次喜多道中だったが、珍しいものや美味いものを食べ、素晴らしい景色を眺
め、温泉に入り、更には話の種になる体験をしたりと、とても有意義な?(反省なんぞは全くしなかった!)2泊3日の
納竿の儀in北海道」は無事?終了いたしました。

またの再会を誓って支障、ゆみさんは岩手に、吟papa・mamaさんは室蘭に、ヨースケさんは岩見沢へと・・・それぞれ
帰宅の途についた。



       ・・・THE END・・・




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